鍵の性能について

~目的によって変わる鍵の性能~

~目的によって変わる鍵の性能~

性能の高い鍵は何で決まるのでしょうか。単衣に頑丈であるから・ピッキングに強いからと言って性能が高いとは言えません。なぜなら鍵は使う人によって求める性能が異なるからです。

頑丈な鍵やピッキングに強い性能を求める方は、「防犯性能」の高さを期待しています。そうであれば、不正な鍵開けに時間がかかる防犯シリンダー、例えばディンプルキーが防犯性能の高い鍵です。 ディンプルキーは鍵の表面にデコボコとした窪みがあり、従来主流であった鍵のフチがギザギザの刻みキーシリンダーと比べると、より複雑で繊細な鍵となりますので、まずピッキングで開けようとすると大変時間がかかります。
鍵穴の中の部品は頑丈なピン・コーティング・部品を使用して、ドリリングやもぎ取り行為に強く出来ています。これらの防犯性能を十分装備しているシリンダーが防犯性能の高い鍵となります。

次に操作性能が高い鍵が挙げられます。操作性能は誰にでも使いやすいという事は根本にありますが、より制限のある方にとっても使いやすい事が重要です。例えばお子様やお年寄りのような力の弱い方でも簡単に 鍵を回せるよう、鍵を回した際正しい位置まで誘導するクリックボールが付いている、鍵の裏表を考慮せずスムーズに鍵穴にささるようリバーシブルになっている、同じく鍵穴がすり鉢状で鍵が挿しやすくなっている、など。

次に管理・セキュリティ性能が挙げられます。一般家庭では、防犯性能・操作性能を重視すれば良いのですが、例えば賃貸の管理者や会社・病院ほか多くの人が出入りする、入れ替わる、などで鍵を管理する必要がある場合にセキュリティ性能を重視します。
住人以外の人が入らないようエントランスや駐車場・ゴミ置き場・裏口などに、住人共通の鍵を取り付けたい。会社のエントランスは社員のみが入れ、社長室・金庫室・サーバー室などは一部の許可したものが入れるようにする場合は、管理・セキュリティ性能が高い鍵が必要です。またセキュリティ性能の高い鍵は、種類によって入退室した人の情報をログ管理することや、時間によって出入りできるようにするなどが可能。主に電気錠・カードキー・電子錠でこれらを実現できます。現在のシリンダーから電子錠に鍵交換することも可能です。